世間でもJALジャンボ退役は広く知られるニュースとなりました。
その一方、あまり世間一般に知られることなく、静かに日本の空から退役する飛行機があります。
A300-600R。
JAS時代にはオレンジや黄色の「レインボーカラー」でおなじみだった機種。
アメリカ生まれの飛行機が多い中、ヨーロッパ生まれのA300はちょっと暖かくてスマート、そしてかわいらしい印象。
脚長できゅっとお尻があがった、とても大好きな機種でした。
JALカラーに変わっても元気に羽田と地方空港の間を跳び回っていましたが、機種統合のあおりを受けて、この3月
いっぱいでの退役が決まってしまいました。
また羽田の空がすこしさみしくなります。
3/4最終羽田行き、前日からの雪がまだ残る新千歳空港から、そのA300-600Rに乗ることができました。
上の写真は搭乗前のL1ドア。
「ご苦労さん」と声をかけながらタッチしてきました。
高まるエンジン音、そしてあっという間のエアボーン。
遠ざかる札幌の夜景を眺めながら、あと何回このA300がこの光景を見られるのかと思うと、ちょっと切なくなってしまいました。
意外にもはじめてもらった搭乗証明。
忘れ難いフライトになりました。
実のところいつも青組派の僕は、JALに乗るのはおよそ10年以上ぶり。
僭越な物言いですが、JALの印象は昔に比べてすごく良くなっていました。
CAさんはとても明るく、細かいところまで目を配られていていて、昔少しだけ感じていたお高いイメージはまるでなし。
B747、A300と大好きだった飛行機が去ってしまうのはさみしいけど、それもJALが元気になるため。
ガンバレ、JAL。