2006年 02月 04日
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今回の山口帰省では3つのイベントがありました。

まずそのうちの1つ、目的地は「山口情報芸術センター」。
ここである期間限定のイベントがおこなわれているのでした。
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carsten nicolai "syn chron"
詳細はこちらのサイトをごらんいただくとして、音と光の「シンクロ」をオブジェの内側で体感することが
できる、なんとも不思議な空間です。
オブジェの外観はこんな感じ。
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パネルに黒いコードのようなものが繋がっているのが見えますが、これがパネルを駆動してパネルそのものを
スピーカーとして機能させています。
オブジェ上方にはレーザー装置が吊られていて、音とシンクロしてダンスするレーザー光線をパネルに照射
します。
そのプロジェクションされたものを内側から見たのが、最初の写真という具合。
入場時にはクッションを貸してくれて、寝そべった状態で音と光と振動を全身で感じとることができます。
ノイズやサイン波に近い単調な音と、めまぐるしく変化する光に囲まれていると、どこかに吸い込まれて
いきそうな、不思議なトリップのような感覚を味わうことができます。
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PENTAX *ist Ds + smc PENTAX-DA 16-45mm F4 ED

そしてもう一つ驚くべきは、この展示、まったくの無料であるということ。
もちろんありがたい話ではあるのですが、仮にこれが都市部での開催であればかなりの人を集めることに
なるでしょうね。
この日は日曜日のお昼の時間帯にも関わらず、オブジェの中は半分ほどの人の入り。
入場待ちや行列とはいっさい無縁。
おそらく平日の午前中などであれば、この贅沢な空間を文字通り一人占めすることも不可能ではなさそう。
思う存分瞑想の世界にトリップできそうです。

それをうらやましいと感じるか、関心の低さを嘆くか。
ただのPR不足だけなのかもしれませんが、アンテナは送り手側だけが高くても仕方がないのもまた事実。
聞くところによると、磯崎新氏設計のこの「情報芸術センター」そのものも十分には活用されておらず、
その必要性に計画段階から疑問符をつけられていたとのこと。
目的のためになにかを造るのではなく、造ること自体が目的になってしまっている、もっとも無駄なお金の
使い方をしているように見えてしかたがありません。
とっても立派な施設なだけに、なんだかモッタイナイなあ...

世界的に注目されてもおかしくない(きっとされている)イベントをのんびりと満喫できたシアワセを感じ
ながらも、どこか心中複雑なモノが残ってしまったのでした。

by alfa_driver1972 | 2006-02-04 01:28 | PENTAX *ist Ds | Comments(4)
Commented by whitewild at 2006-02-04 22:35
こういう芸術モノって成立が難しいんでしょうね。
あまり商業ベースでの考えだけにこだわると何も育ちませんし、
だからといってボランティアと寄付だけでは成立しようもないですし ...

となると田舎、というと失礼になっちゃいますが、
やはりランニングコストが安い地方からのムーヴメントは大切だと思います。
あとは、いつかここからホンモノが育っていくのをノンビリ待つぐらいでしょうか(爆)

海外の美術館や施設みたいに、もっと近くで作品を楽しみたいですね。
それこそ彫刻作品を手でスベスベしてみたり、鼻がつくぐらい絵に近づいてみたり。

とはいえ最近は遠目の絵画鑑賞すらままならないWhiteWild一家でございます(^^;
Commented by MENBO at 2006-02-05 00:51 x
あいかわらずHIDEさんの写真にはハッとさせられます。
普段はまったく芸術鑑賞の類には縁の無い私ですが、こういったお話を聞くと、行ってみたいという気になってしまいますね。
最新のプラネタリウムなんて結構気になってたりします。

でもこういった施設、いったん話題になってしまうと、マナー意識の低い方々も押し寄せるわけで・・・そういった意味では本当に興味のある人だけが集まるという環境も必要かもしれないですね。
Commented by HIDE at 2006-02-05 02:00 x
>whitewildさん
そうですね、商業ベースで考え出すとこういう小規模でネームバリューもない展示は
つらいものがあるでしょうね。
まして人口の少ない地方だと行き詰ってしまうでしょう。
ランニングコストの安さと物理的な集客力が相反する部分だけに、なかなか難しい
部分もありますねぇ...
そんな中でもぜひムーヴメントを起こしてもらいたいものですが。

今回の展示はオブジェの中に入ることがテーマなので、触れる、体感するという
点では満点でした。
都市圏のビックイベントだと、近づくどころか立ち止まることすら困難だったり
しますもんね。
これはこれで今回の件とは逆の悲しむべき事象だと思います。

とかなんとかエラソウにいってますが、美術鑑賞はまったくの門外漢なのでした(笑)。
すこしは見る目を養わないとなあ...
Commented by HIDE at 2006-02-05 02:05 x
>MENBOさん
まずは納車おめでとうございます!
またそちらのブログにおじゃましますね。

いまどきのプラネタリウムはエライことになってるみたいですね。
機械の性能があがって、演出も退屈しないようなものになっているとか。
僕も普通の鑑賞系よりはこういったちょっと動きのあるものの方が好みです。
まだ大人になれてないのでしょうか(笑)。

>マナー意識の低い方々
まったくそのとおりです。
ぜんぜん興味のない人に来られても仕方がないと思います。
だからこそ、300円でも500円でもいいからお金を取るべきだとも思ったんですね。
地方なのでそんなに問題になることはないのでしょうが、人の多い場所だとこのまま
ではちょっと厳しいでしょうね。
いろいろな点で考えさせられたイベントでした。


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