2007年 07月 27日
ショックアブソーバー交換(75,000km) - 選定編
「なんか乗り心地悪くなってない?」

先日147で、カミサンと首都高を流していたときのこと。
助手席からのボソッとしたつぶやき。

たしかに、なんだかドタンバタンと乗り心地が悪い。
きっと民営化されて舗装を直す頻度が下がってるんだよ、と言ってはみたものの、それはあきらかに現実逃避。
冷静に考え直して... 一番考えられるのは気温上昇によるタイヤの空気圧の変化。
夏前だし一度見直してみないとね。

後日、空気圧を見るといつもより1割くらい高い様子。
(ちなみに僕はやわらかめが好きなので、常時2.2kくらいです)
いつもの値に戻すとほぼいつもどおりの乗り心地になったものの、どうも一気に足回りの「ヤレ」が進んで
しまったような気がしてなりません。
もともとかなりのロールを許す147ですが、最近高速でカーブを回るとき、ちょっと恐怖心が出ちゃうくらい
「腰砕け」になることもあったり。
こういうのって一度気になりだすと止まらないですよね...
5年半、75,000km無交換だしなぁ、そろそろ足回りのリフレッシュでも考えますか。
(逆に考えると、よくここまで大きな不満も出ない程度にもってくれたものです)



実は147の足回りでは、一度痛い目にあっています。
「少しだけ車高を下げたい」と、147乗りなら誰でも一度は思う誘惑に負けてしまい、数年前、スプリングと
ショックアブソーバーを交換したことがあるのです。
結果、見た目は満足いくものになったのですが、そもそもフニャフニャ気味のやわらかい乗り心地が好きな
我々夫妻としては、よくいえば締まった、悪くいえばゴツゴツした乗り心地が「苦痛」のひとこと。
交換後、はじめてのロングドライブに出た翌日には、ソッコーで純正に戻してしまいました。
わずか1,000km弱の短い「シャコタン」でありました...

誤解なきよう、これは147+シャコタンがヒドイというわけではなく、僕たちの「固めな乗り心地アレルギー」が
度を越しているのです。
ドイツ車の乗り心地が今ひとつしっくりこないのは、平たく言うとこういうことなんですねぇ...
世の主流と逆を行っていることに間違いありません。

ということを踏まえ(前置き長くてスイマセン)、今回のリフレッシュにあたり慎重に「ポリシー」を立てます。

 ・純正の乗り心地になるだけ近いもの

あ、これだけでした...
とにもかくにも、純正のあのやわらかい乗り味が好きなのです。

じゃ純正ショックアブソーバーに交換すればいいじゃん、では話が面白くないので...(純正高いし)
社外品をメインに実際の選定に移ります。

まずスプリングは(シャコタンの誘惑を押さえ)純正のまま再使用で決定。
せっかく足回りをばらすので、簡単に交換できるアッパーマウントもあわせて交換しましょう。
できればロアマウントも交換したいところですが、ロアアームごとの交換となってしまうので今回は見送り。
バンプラバー類は前回の失敗シャコタン時に交換しているので、こちらも見送りです。

となると、唯一のポイントは「ショックアブソーバーの選定」となります。
ざっと調べたところ、147用のショックアブソーバー単体をラインナップしているのは、以下の通り。

KONI (FSDSPORTの2種類)
BILSTEIN (ノーマルストロークとショートストロークの2種類)
SACHS (パフォーマンスシリーズ)
CervoPiede (スプリングとのセットだがショック単品もあるらしい。MONROEの改良品との噂)
KYB (Excel-Gシリーズ)
MONROE (Reflexシリーズ)

上からおおよそ価格が高い順に並べてあります。

各社のサイトをじっくり見ていると、あることに気がつきました。
147の足回りが156とほとんど同型状というのはご存知の方も多いと思いますが、ショックアブソーバの
メーカーによって、147専用の型番(リア用)をラインナップしているところと、156と共通なところがあるのです。
さらによく見てみると、156用も前期の「スポーツサス用」と、後期およびスポーツワゴンの「ノーマルサス用」を、
別々にラインナップしているところと、そうではないところがあります。

かなりややこしい話になってしまいましたが、ざっとまとめるとこんな感じ。

147専用(リア)あり
 BILSTEIN SACHS MONROE 

156ノーマルサス用と147が共通
 KYB

156、147全モデル共通
 KONI(SPORTS, FSDとも) 

不明
 CervoPiede

ふむふむなるほど。
ちなみにフロント用は147、156のモデルにかかわらず、どのメーカーも共通のようです。

KONIの適用範囲の広さは、減衰力調整式だらかでしょうかね。
けどFSDは調整式じゃないし... と思うとかなりザックリした区分けになっているようです。
ま、これだけで良し悪しが決まるわけではないので、あくまで参考情報ということで。
ただ、あまりに情報の少ないCervoPiedeはこの段階で落選とします。

残るは5ブランド、6種類。
Web上で調べた結果、ショップの意見、それに「主観」を交えて、○×で考えてみます。

BILSTEIN ノーマルストローク
 ○ ブランドイメージ/オーバーホール可能/走りはよさそう/高くはない(9万円程度)
 × 単筒式は構造的にどうしても乗り心地が固くなる傾向

KONI SPORTS
 ○ 減衰力が調整可能/イタリア製というイメージ/155のときに付けて印象がよかった
 × 在庫がない、いつ入荷するかもわからない

KONI FSD
 ○ ノーマルサスとの組み合わせで乗り心地はかなり良いとの評判
 × 高い(13万円以上)/評価が固まってない/ラインナップがザックリしすぎ

SACHS パフォーマンスシリーズ
 ○ バランスがよさそう?
 × 評価が少ない/ノーマルサスには少し固そう(減衰力30%Up)

KYB Excel-G
 ○ 国産の信頼感/実は世界規模でかなりの大メーカー/安い(6万円程度)
 × 圧倒的に情報不足/取り扱い店舗が少ない/アルファに国産ってのも

MONROE Reflex
 ○ 良くも悪くも「純正同等」/Reflexはなかなか評判がよい/すごく安い(5万円以下)
 × 良くも悪くも「純正同等」/なぜかどのショップも勧めない(利幅?)/147用リアは長期欠品中


この段階で、固そうなSACHSと評価の少ない(よくわからない)KYBを外します。
またKONI FSDも予算の都合上断念。
KONI SPORTSはなかなか魅力的だったのですが、いつ入荷するかわからないとのことで、こちらも断念。

となると残すはBILSTEINとMONROEの2種類。
「1度はBILSTEIN」とも思いますが、これまで乗ったことがあるBILSTEIN装着車は、どうしても突っ張った様な
乗り心地が印象に残ってしまっています。
乗り心地の悪化(固さ)はぜったいに避けたい... ということで、MONROE Reflexにめでたく決定!
「純正同等」が今回の場合は最高の褒め言葉となったのでした。
もちろんリーズナブルなことも大きな魅力... KONIの約1/3ですからね。

...え? けどリア用が長期欠品じゃないのかって? 気づいたあなたはよく読んでますね。
そう、その通りなんです。
ただ、よくよく調べてみると、MONROEの147用リアと156用リアは、型番こそ違うもののほとんど差がない
らしいんですね(輸入元談)。
ヨーロッパの在庫の関係で型番が変わっただけ、との情報も。
さらに調べてみると、もともとMONROEのカタログでは147用と156用は同じ型番だったのが、ここ最近、
147リア専用の型番ができたということのようです。

ということで、最終的には

 フロント MONROE Reflex E5091(147、156全モデル共通)
 リア   MONROE Reflex E4940(旧147、156スポーツワゴン用)

と相成った次第です。
ふー、長い道のりでした。

以上「選定編」はここまで。
ひさびさの文章のみの記事(おまけに長文)、読みきっていただいた方、ありがとうございました。

交換作業をお願いしているディーラーからは「全商品入荷完了」の連絡が。
週末、さっそく交換してきます。
リフレッシュ効果はいかほどのものか、こうご期待!

by alfa_driver1972 | 2007-07-27 19:30 | alfaromeo 147TS


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