2007年 10月 03日
Land of confusion - F1日本GP決勝
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迎えた日曜日、F1日本GP決勝。
しかし天候は好転せず、さらに悪化の一途。
ホームストレートを駆け抜けるF1マシンは水をかき分けながらの走行がつづきます。
とにかく晴れてほしかった、秋晴れの下でエグゾーストノートを聴きたかった。
残念ながら今年はその夢をかなえることはできませんでした。

ここで時計を少し巻き戻します。
日曜日もやっぱり早起き、5時台の電車に乗ってまずはプリンPaPaさんと合流、駐車場に向かいます。
この日も行きはまったく渋滞知らず、バスもスムーズ。
9時にはサーキットに到着していました。

そして12時、セレモニースタート。
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傘をさしながらのドライバーズパレードや、
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グリッドガール(っていうんですね)の行進など。
ちなみに彼女たちは雨の降る中、しばらくグリッドで待ちぼうけ... 寒かったろうなぁ、おつかれさま。
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グランドスタンドからはピットやポディウム、パルクフェルメ、そしてスタート前のグリッドの様子を見ることが
できます。
正直なところ、ストレートを駆け抜けるだけのマシンの動きを見るのはイマイチ面白みに欠けましたが
(スリップストリームは迫力ありましたけどね)、レース全体を味わうという点ではなかなかアリだなと思いました。

河村隆一による国歌斉唱が終わり(片栗粉が入ったような君が代でした)、それにしても雨が弱まる気配が
ありません。
ナニゲにたのしみにしていたブルーインパルスの展示飛行も中止され、ホントにスタートできるんかいなと
思っていると、いつの間にやらレーススタート。
おいおい大丈夫かと思っていると...
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なるほどSC先導のスタートか... ホームストレートからのスタートの爆音を期待していただけにかなりガックリです。

さて、またもや写真がつづきます。
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土曜日の写真と見比べると、あきらかに雨量が多いです。
ドライバーはさぞ大変だったでしょう。
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運悪くビジョンがあまり見えない位置だったので、ほとんどレース展開はつかめずじまい。
それでも序盤のFerrariのグダグダぶりと、まさかまさかのベッテルトップ、RenaultとSpykerの健闘が目立っていました。
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やっぱりダントツの一番人気、佐藤琢磨とSuper Aguri。
レース展開にはまったく絡めずじまい、ちょっと残念な結果でした。
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そして、やっぱり強かったハミルトン。
したたかさ、タフさ、ある種のダーティーなクレバーさ。
「速い」というより「強い」と言う言葉が似合うスーパールーキー、その走りにはどこかシューマッハを彷彿と
させるものがあります。
偉大な先人は走らないフェラーリで辛酸をなめ、王者となって敬遠され、そしてカリスマへと昇華していきました。
まだ22歳、これからきっと長く続くF1人生はどうなっていくのでしょう...
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ポディウムにはフィンランドの国旗が2本。
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それにしても、初の表彰台のコバライネンはうれしそうだったなぁ。
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こちらも今季初の表彰台だったRenaultのチームスタッフと大騒ぎしていました。
自分たちの席からRenaultのピットが近かったこともあって、なんだか親近感を覚えてしまいました。
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なんとか無事67周のレースが終了しました。
大きなアクシデントがなくてホッと一安心。
冷たい雨の降り続く中、雨合羽を着て白い息を吐きながらの観戦はさすがにつらいものがありましたが、
それでもここに来なければ感じられないなにかを体感することができました。
できることならベストな天候で味わいたかったけど... 仕方がないです。
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PENTAX *ist Ds + smc PENTAX-F 100-300mm F4.5-5.6
PENTAX *ist Ds + smc PENTAX-DA 16-45mm F4 ED

皮肉にも、レースが終わってはじめて、まわりの山が姿をあらわしてきました。




20年ぶり、事実上初めてとなる富士スピードウェイでのF1開催。
帰りのバスは本当にひどすぎたけど、周辺の道路渋滞がいっさいなかったというのはさすがというべきでしょう。
鈴鹿でも帰り道は大渋滞、脱出まで数時間かかることはざらですからね。
(もちろん自由度は大きく違うわけですが)
その点は立派だったと思います。

それより一番の問題点は、チケットの販売方法にあったと思います。
わかりづらい抽選、アクセス方法に嫌気を感じて、相当数のF1ファンが「今年は見送り」を決め込んだのでは
ないでしょうか。
結果、開催寸前で投売り状態となり、これはあくまで推測ですが、F1にまったく興味のない層が今回富士を訪れる
(または訪れるはめになる)ことになったのではないかと思うのです。
原因のほとんどは悪天候のせいであったとしても、あのスタンドの盛り上がりのなさは、かなりの異常事態だと感じました。
(応援用のフラッグやエアホーンが皆無だったことがその証拠)

F1はヨーロッパの文化であり、格式と様式美、伝統を何より大切にしています。
鈴鹿(ホンダ)はこの20年、立派にそれを育ててきました。
もちろんなにごとにもスタートがあり、それなしでは進歩もありません。
しかし今回の富士には、その可能性をいっさい感じることができませんでした。
「F1サーカス」のあの高揚感、特別な空気をまったく感じることができませんでした。

来年2008年は富士での開催が決定しています。
2009年鈴鹿、2010年富士とそこからは交互開催になる予定。
また富士にF1を見に行くかどうか... しばらく結論を出すことはできなさそうです。

ただ間違いなく言えることは、またいつか必ず、鈴鹿にF1を見に行くことでしょう。
2年後が楽しみでしかたありません。

【最後のオマケ】
2005年鈴鹿
「雨の鈴鹿 ~フリー走行・予選」 http://plusalfa.exblog.jp/2876359/
「琢磨の憂鬱 ~決勝」 http://plusalfa.exblog.jp/2876359/

2006年鈴鹿
「Last Dance Suzuka ~フリー走行と予選とひつまぶし」 http://plusalfa.exblog.jp/4706029/
「Last Dance Suzuka ~Now and Forever」 http://plusalfa.exblog.jp/4735309/

去年の鈴鹿は最高でした。
写真もすこしは成長してるかな...

by alfa_driver1972 | 2007-10-03 01:00 | PENTAX *ist Ds


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